日 時 2015年9月18日(金) 13時30分~15時00分
場 所 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 4階「浜風」
講 師 政治ジャーナリスト 後藤 謙次 氏
▽来年の参院選に向けて消費税問題がクローズアップされる。これまでに消費税にかかわった政権で生き残った政権はなく、軽減税率にどう対処するのか、安倍政権の見識が問われる大きな曲がり角に来ている。
▽自民党総裁選で安倍晋三首相が無投票で再選された翌日、石破茂地方創生担当相が派閥結成を表明した。派閥をつくるタイミングは総裁選の前だった。そして真っ先に安倍首相を支持することが、今の時点で石破氏という政治家を一番高く売る方法だった。
▽安倍首相は2020年の東京五輪でも政権を維持したいと考えているという見方が根強い。現在の自民党の弱点は「ひょうたん型」の政党になったことだ。経験豊富なベテランがひょうたんの上のように小さい。2度の野党転落で働き盛りが細くなり、若手が下に大量にいる「いびつな人事構成」だ。
▽秋以降の政治日程で重要なのはTPP国会のはずだった。それまでに妥結し、秋の臨時国会で関連法案を提出する認識だったが、ハワイでの閣僚会合で合意できず、今月末に米・アトランタで開かれる関係閣僚会合で合意できなければ、TPPは漂流するだろう。
▽安倍政権が一つだけ成就していないのが外交。韓国大統領との首脳会談など、来年の参院選までに外交問題を決着させておきたいところだ。