「Kアリーナ横浜の紹介と今後の展望」
【日 時】 2023年9月8日(金)午後1時30分~3時
【会 場】 パーティー会場メルヴェーユ (県民共済プラザビル6階「ヴァランセ」)
【講 師】 Kアリーナマネジメント社長 田 村 剛 氏
横浜・みなとみらい21(MM21)地区に誕生する世界最大級のライブ施設を運営するKアリーナマネジメントの田村剛社長が8日、横浜市中区の会議場メルヴェーユで講演(神奈川政経懇話会主催)し、「世界でも類のない音楽施設が集積する街が誕生する。連携して『音楽の街』として盛り上げていきたい」と強調した。
講演は「Kアリーナ横浜の紹介と今後の展望」と題し、2万人収容の同アリーナについて説明した。ステージ正面にある全座席をはじめ、400席のラウンジで快適に音楽が楽しめると紹介。高品質の音響・照明セットなどを常備するとともに大規模なステージセットもつり下げられる構造で、主催者側の設営負担を省けることが特色という。
大型のライブ施設不足で音楽業界からの要請で誕生した同アリーナ。こけら落としの「ゆず」公演(29日から3日間)は既に完売しており、キング&プリンス、スピッツ、福山雅治さんなど公演予定は半年先までほぼ埋まっているという。
首都圏以外や海外の音楽ファンの関心も高く、「周辺ホテルの宿泊予約も好調」と経済効果も期待できる。パシフィコ横浜、ぴあアリーナMM、KT・Zeppヨコハマ、ビルボードライブ横浜といった周辺施設を含む年間利用客は計600万人に上ると試算。各施設が連携するとともに利用客が街を回遊できるストリートミュージックイベントを企画するなど、新しい音楽文化の発信が始まっているという。
「Kアリーナ誕生は、今年下半期の『日本を豊かにする出来事』トップ7の6位に選ばれ期待も大きい」と田村社長。「国内初の音楽に特化したアリーナから新しい価値を発信していきたい」と力を込めた。
たむら・つよし (株)Kアリーナマネジメント代表取締役社長、(株)ケン・コーポレーション常務取締役。1984年、リクルート入社、不動産・住宅領域の部長、事業部長、中国上海に同社初の事業会社を設立し董事長兼総経理など歴任。2010年、(株)LIFULL執行役員。その後、LIFULL HOME’S副本部長。19年4月、茨城県境町参与。2020年、ケン・コーポレーションに常務執行役員として入社、21年常務取締役、22年Kアリーナマネジメント代表取締役社長。