2024年3月の定例講演会/スポーツとともに目指す地域活性化 ~新しいうれしい!をつくる~/ウエインズトヨタ神奈川株式会社 代表取締役社長/宮原 漢二 氏

スポーツとともに目指す地域活性化
~新しいうれしい!をつくる~

開催日 2024年3月4日(月)午後1時30分~3時00分
会 場 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 4階「清流Ⅰ」
講 師 ウエインズトヨタ神奈川株式会社 代表取締役社長
     宮原  漢二 氏

 


 ウエインズトヨタ神奈川の宮原漢二社長が4日、横浜市西区の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで講演(神奈川政経懇話会主催)した。バスケットボールBリーグ1部の横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)をグループに迎えた思いを語り、「ともに地域活性化を目指す」と抱負を述べた。
 きっかけは2018年初夏、横浜BCのスポンサー契約の更新を打診された時だという。宮原社長はカナダ・トロントの現地法人駐在時代、NBAのチームが地元で深く愛され、スポーツが地域を一体にする力を実感していたため、協賛ではなく事業参入を図れないかと模索した。
 横浜BCは累積損失はあったものの、「リーグで一番大きいアカデミー(育成組織)を持っており、子どもたちの健全育成は地域貢献にもつながる」と判断。神奈川はバスケの競技人口が日本一(約4万人)で、Bリーガー出身地ランキングでも1位(23人、23年2月時点)だったことなどから、地域との相性や市場の成長性などを検討した。
 同社は自動車販売会社初の女性セールスや海外進出などの「挑戦を続けてきた」。若者の車離れが進み、販売台数の減少傾向が続くが、「神奈川で必要とされる会社であり続けるため、いつも新しい価値をもたらす、まちいちばんの会社」との方針とも合致。スポーツ事業への参入を決めた。
 今後について「横浜市内にある13のプロチームで連携し、地元を盛り上げるだけでなく、スポンサーなどの企業間交流の場の創出、高齢者向け体操教室など幅広い世代の健康促進に寄与したい」と活性化への思いを語った。

 

みやはら・かんじ 1979年カナダ・トロント生まれ。早稲田大学商学部卒業後、2002年トヨタ自動車入社。09年横浜トヨペット入社。11年、グループ会社であるカナダの現地法人ドンバレー・ノース・オートモーティブ(現ウエインズカナダ)社長に就任。17年に帰国後、同年横浜トヨペット代表取締役専務、18年代表取締役社長に就任。
23年1月、横浜トヨペット、トヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川の3社が統合した新会社「ウエインズトヨタ神奈川」代表取締役社長に就任した。同社代表取締役会長の宮原郁生氏は実父。
トヨタ車、輸入車事業が中心のウエインズグループであるが、22年7月プロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」をグループに迎え入れ、プロスポーツ事業にも進出。スローガンである「新しいうれしい!をつくる」を実践している。