日 時 2013年9月13(金) 13時30分~15時
場 所 ホテルモントレ横浜 3階「ビクトリア」
講 師 日本銀行横浜支店 支店長 竹澤 秀樹 氏
▽4月以降、消費者物価の前年比上昇率2%を目標に掲げ、これを2年程度で達成するために、量・質両面で従来とは次元の異なる緩和を進めている。金融緩和の影響もあって、株価の上昇や長期金利の安定といった金融の好転が見られた。また、消費者心理の改善や予想物価上昇率など、期待の好転も見られる。
▽さらには経済・物価の好転も見られ、景気は緩やかに回復している。6月短観では、県内の企業の業況感は2四半期連続で改善していたが、その後も業況感の改善を示すデータの公表が続いている。消費者物価上昇率も、6月以降は前年比プラスになっている。
▽現在の景気回復の特徴は、個人消費を中心に内需がしっかりしていること。横浜市内の百貨店の高額品の売り上げは、このところ前年比プラス15%の伸び。消費の裾野も広がりつつある。輸出も持ち直しに転じており、製造業の生産水準も切り上がってきている。設備投資や求人の増加も見られており、経済に前向きな循環が見られるようになってきた。
▽日本経済の先行きの成長に対する見方は改善している。神奈川県の成長力は全国に比べると高い。こうした環境をチャンスと捉えて県経済のさらなる発展に向けた幅広い層における取り組みを期待したい。