2017年3月講演会「日本の未来のために~女性が輝く社会づくり」/内閣総理大臣夫人・安倍 昭恵さん

日 時  2017年3月16日(木)      午後1時30分~3時

場 所  横浜情報文化センター 6階  「情文ホール」

講 師  内閣総理大臣夫人  安倍 昭恵 さん

 


 

 ▽2011年に山口県下関市で米作りを始めた。きっかけは、東日本大震災でコンビニやスーパーから食料がなくなったこと。どこで何が起きるか分からない。食べ物を確保できれば生きていけると思った。土鍋で炊いて食べ、おいしさに感動した。12年、その米を食べてもらいたいと居酒屋「UZU(うず)」をオープンした。年末には主人(安倍晋三氏)が総理になるタイミングだった。
 ▽大震災の被災地を何度も訪れ、防潮堤の見直しを訴えている。4階建てぐらいの高い塀ができる。造るべき所には造るべきだが、必要がない所でも建設が進んでいる。リアス式海岸は日本の宝。それが見えなくていいのか。津波が来ても見えずに逃げ遅れないか。養分が流れなくなり海の生態系が狂い漁業に影響しないか。環境破壊につながらないか。被災地だけの問題ではなく、横浜でも自分事として考えてほしい。
 ▽主人は06年から1年間、総理を務めた。潰瘍性大腸炎を患い、国会議員になってからも何回か入退院し、体を壊し総理を辞めることになった。妻の立場としてはやっとこれで解放されるのかとホッとしたが、「1年で総理を投げ出した」と批判を浴び、またつらい日々が始まった。主人が再び総理になり、当時のことは私が成長するために必要なことだった。
 ▽ミャンマーの子どもたちを支援している。僧がやっている学校で勉強している。私たちは校舎を建てる手伝いなどをしている。給食には長い長いお祈りをし、本当に感謝し何杯もお代わりをする。貧困は大きな問題だが、日本が抱えている社会問題はまだないと考えている。

 

あべ・あきえ 1962年東京都生まれ。87年第97代内閣総理大臣・安倍晋三氏と結婚。2012年から神田にこだわりの食材を利用した居酒屋「UZU」を開店。その他、ミャンマーの寺子屋支援、コメ作り、女性のためのUZUの学校など教育や食の振興に力を入れている。著書に「『私』を生きる」(海竜社)のほか、「どういう時に幸せを感じますか?(アッキーのスマイル対談)」(ワック)、「安倍昭恵の日本のおいしいものを届けたい!私がUZUを始めた理由」(世界文化社)など。