2014年6月講演会「急展開する日朝、日韓関係の行方」/コリア・レポート編集長・辺 真一 氏

日  時  2014年6月10日(火) 13時30分~15時

場  所  ホテルキャメロットジャパン 4階「フェアウィンドⅠ」

講  師  コリア・レポート編集長 辺 真一 氏


 

 ▽日韓関係はしっくりいっていない。1965年の日韓条約で解決を先送りした竹島と慰安婦問題が、今再燃している。歴史認識の問題は、日韓両国とも表裏一体だ。韓国人が一番先に思い出す日本人は伊藤博文で、日本人の感覚とは相いれない。安倍首相も靖国参拝を自粛すべきで、両者がホコを収めるべきだ。
 ▽韓国は中国に急接近している。中国にとっては北朝鮮が困っている方がいい。経済援助をすることで、従属的な地位を持続できるからだ。600兆円にも上る北朝鮮の埋蔵資源も魅力的だ。日本海沿岸に港を造るという思惑もあり、中韓が対北朝鮮で合致しているといえる。
 ▽北朝鮮にとって安心できるのは日本。領土、資源問題もない。こんな背景で拉致問題が動いている。3月に横田夫妻が孫と面会、拉致問題調査が本格化した。協議を経て再調査が始まるが、気がかりなのは、北朝鮮の核実験、ミサイル発射。協議は飛んでしまう。8月に米韓軍事演習が予定されており、8月下旬までが再調査のリミットだ。
 ▽政府認定の拉致被害者は12人。しかし民間の調べで特定失踪者は470人もいる。最後に出してくるのが、拉致被害者。悪くても1人は出てくると思う。その結果、何をもってよしとするのか、基準とか線引きはない。政府や国民にかかっているといえる。