日 時 2013年3月13日(水) 15時00分~17時40分
場 所 ホテルニューグランド
特別講演 15時30分~16時30分 「優柔決断のすすめ」 古田 敦也氏
特別講演 16時40分~17時40分 「日本における周辺情勢」 赤星 慶治氏
政財界やスポーツ界の第一線で活躍するトップが実体験を語る「神奈川TOPセミナー」が13日、ホテルニューグランド(横浜市中区)で開かれた。プロ野球元ヤクルトスワローズ監督の古田敦也氏が「優柔決断のすすめ」と題し特別講演。若手の成長に向けた指導方法のポイントを伝えた。
古田氏は、ヤクルトを日本一に導いた野村克也、若松勉両監督による「真逆のマネジメント」を引き合いに、チーム力の高め方を紹介。選手兼監督を務めた2年間は「2人の良いところを使った」とし、若手育成のポイントとして、▽とにかくチャンスを与える▽「期待している」と声を掛ける▽難しい場面で投入するなどプレッシャーを与える-の3点を挙げた。
また選手時代、守備でピンチだった時、ベンチにいた野村監督を見ると目をそらせたエピソードを披露。「監督でも次の球種が分からない時があると感じることで、全力を尽くせた」と、自身が成長した過程を振り返った。
セミナーでは、元海上幕僚長の赤星慶治氏も登壇、「中国の海洋進出への対応」と題して基調講演した。沖縄・尖閣諸島の領有権をめぐる中国艦船による自衛隊艦へのレーダー照射事件などに触れ、「南シナ海全体に影響を及ぼす問題として捉えている中国が簡単に旗を降ろすことはなく、長期化する」との見通しを示した。その上で、自衛隊に警察以上の権限を与える自衛隊法改正の必要性を主張した。
同セミナーは、県内に拠点を置く企業経営者向け講演会と経営者間の交流の場として、神奈川政経懇話会と富士ゼロックス神奈川が共催。4回目の今回は、地元政財界から約270人が出席した。