日 時 2013年6月19日(水) 13時00分~16時30分
場 所 ホテルニューグランド
講 演 「日本とミャンマーの経済関係の可能性」
講 師 経済産業省関東経済産業局長 宮川 正 氏
講 演 「民主化で広がるミャンマービジネスの魅力」
講 師 ㈱共同通信社ミャンマー経済クラブ企画顧問 (元JETROヤンゴン事務所長) 荒木 義宏 氏
【荒木氏の講演要旨】
民主化と経済開放が進むミャンマーの投資環境を専門家が紹介する「ミャンマー経済セミナー」が19日、横浜市中区のホテルニューグランドで開かれた。神奈川新聞社と神奈川政経懇話会が主催し、ミャンマーに関心を持つ経営者らが参加した。
共同通信社ミャンマー経済クラブ企画顧問(元JETROヤンゴン事務所長)の荒木義宏氏は「民主化で広がるミャンマービジネスの魅力」と題して、日系企業の進出が相次ぐ実情を講演した。
豊富で安価な労働力を背景に、最近では「チャイナ・プラス・ワンの最前線」としてアパレル業界などの進出が目立っているという。ヤンゴン日本人商工会議所の直近の会員数は1年余りで倍増し105社に。在留邦人数は1年で300人増えて約800人になったと説明した。
ただ、現地では「ビジネスを担うミャンマー人の人材が不足していることが課題」と指摘。職業訓練校とは別に日系企業でも数年をかけて幹部候補生を育成する動きが始まっているという。日本で学ぶミャンマー人留学生にも脚光が当たっており、7月20日には東京で就職フェアが行われることも紹介した。
経済産業省関東経済産業局の宮川正局長は「日本とミャンマーの経済関係の可能性」と題して講演した。電気や道路、水道などのインフラ整備に日本政府は円借款で支援していることを紹介。最大都市ヤンゴン近郊の「ティラワ経済特区」での工業や商業、住宅の総合開発計画では、日本政府が開発をてこ入れすることで日系企業の進出を後押しする考えも示した。
講演会後にはミャンマー進出に関心が高い企業の関係者との交流会も開かれ、現地の最新事情について盛んに意見が交わされていた。