「DeNAの挑戦 -スポーツ、神奈川、AI-」
開催日 | 2025年4月10日(木)午後1時30分~3時 |
会 場 | 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ5階「日輪」 |
講 師 | 株式会社ディー・エヌ・エー代表取締役会長 南場 智子 氏 |
26年ぶりの日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズのオーナー、南場智子ディー・エヌ・エー(DeNA)会長が10日、横浜市西区の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで講演(神奈川政経懇話会主催)した。チームを人気球団に育てた南場会長は、「スポーツを核に街を盛り上げる。1社ではできないので皆さまのご協力をお願いします」と地元経済人らに呼びかけた。
「DeNAの挑戦 ─スポーツ、神奈川、AI─」と題して、イニング間イベントなどを試行錯誤しながら横浜スタジアムの観客を増やしてきたことを説明。「勝つ(優勝する)ことだけはなかなか実現できなかった。それが昨年、日本一となり、スタジアムを埋め尽くした人々と喜びを共にでき、ようやく恩返しができた」。さらに「魅力的な“強い”チームやまちづくりにこだわっていきたい」とし、バスケ(川崎)やサッカー(相模原)、横浜市庁舎跡地再開発などの展開も紹介した。
インターネットの興隆の波に乗って発展した同社は、第二創業期としてAI(人工知能)事業に取り組むと表明。「AIは道具」で(1)生産性を上げる(効率化)(2)新しい事業機会─であるとし、「かつてのインターネットと同じように5、6年後にはAIを使わない人がいない時代になる」。企業価値1千億円以上のユニコーン企業が生まれるビジネスチャンスとした。
「今後は誰でもいい仕事、指示通りに動く仕事はAIが行うようになる。だから意志、夢などを持つ人間が中心になっていく」とし、「本物や人間らしさへの渇きも強まっていく。スポーツはそれではないか」とし、協力を呼びかけていた。
なんば・ともこ 1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1990年、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得し、1996年、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。1999年に株式会社ディー・エヌ・エーを設立し、現在は代表取締役会長を務める。2015年より横浜DeNAベイスターズオーナー。著書に「不格好経営」。