日 時 2013年10月3日(木) 14時~15時30分
場 所 横浜情報文化センター 6階「情文ホール」
講 師 ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長 木川 眞 氏
▽グループは大正8(1919)年に創立、トラック4台で三越呉服店の貸し切り輸送を始めた。東京-横浜間の混載路線事業を50年やったあと、76年に宅急便を開始、97年に全国ネットワークを完成させた。宅急便で38年、これからは第3のイノベーションだ。
▽4年前から「DAN-TOTSU経営計画2019」をスタートさせ、事業構造、業務基盤、意識の三つの改革を進めている。アジア向け国際宅急便という海外展開、地域密着型のサービス展開、宅配から「個配」へサービスを向上させる物流改革が事業戦略の柱だ。
▽地域活性化の取り組みは生涯生活支援ともなっている。岩手県でのサービスは、高齢者宅に簡易端末を設置し、見守り情報を家族、行政に提供。南足柄では買い物代行サービス、京都の京福電鉄では路面電車を活用、車両台数を減らして環境に貢献している。
▽創業の精神は社訓により受け継がれ、震災復興への取り組みも成果を挙げた。宅急便1個につき10円の寄付は年間142億円。今こそ恩返しだ。「褒める文化」を導入して、意識改革の仕掛けにし、共感を通した人材育成をしている。